株を買うときに一体いくらの株を買えばいいか知りたい方も多いでしょう。投資している額が100万円以下で元手が少ない場合は、100株で何十万円もする高い株に手を出して良いか迷います。
株取引をする上では値下がりへのリスクを考えなければなりません。
今回は投資額が少ない初心者向けに、暴落が来ても自分の資産を守りやすい、比較的安全に取引できる株の価格帯を紹介していきます。
目次
大型株は値下がり額が大きい
まずは暴落が来た時のことを考えてみましょう。
株価はよくパーセンテージで値上がり、値下がり度合いを表現することが多く、その値下がり率(%)を考慮に入れながら株を取引しています。
例えば、一株3000円の銘柄と500円の銘柄があるとします。(税金は考慮に入れていません)
大暴落が来て、1日で10%値下がりしたら損害はいくらになるでしょうか。
3000円の銘柄は300円の損失になるので100株で計算したら3万円を一気に失うことになります。
一方、500円の銘柄なら50円の損失になるので、100株で計算したら5000円の損失となります。
単純な計算ですが、その差は2万5千円と大きいことが分かりますね。
100株だけ買った時の話ですが、なるべく損をしないのは値段が小さい方です。
大型株が1000円下がることはよくある
さて、実際の経験談をお話ししましょう。
結論から言うと、最高値の株価が2000円以上の株は1日に100円下がることは普通にありますし、数日であっという間に1000円ほど株価が下がることは少なくありません。
極端な例ですが、コロナで大打撃を受けた日本航空を見てみましょう。
2019年に4127円と高値をつけた後、コロナが流行る前の2019年8月には約1000円の値下がりをしています。
さらにコロナで海外旅行自粛の影響を受けてさらに2ヶ月ぐらい短期間に約2000円の値下がりをしています。
このように1株4000円ぐらいする大型株はたとえ大暴落が来なくても1000円下がることは普通のことであり、さらに大暴落が来ると高値の半額以下になることは普通にあります。
これを知っておくと、気軽に大型株に手を出すことはしないでしょう。
逆に、私の「投資術」シリーズのその8を読んでいる方であれば、日本航空株価が1600円台に入ったところで買いであることはわかりますね。
1000円以下は夢がある
以上のことを踏まえると株価は一株が安ければ安いほどリスク、損失が少なくなることがわかると思います。
個人的な判断ですが、初心者には500円〜1000円の株がオススメです。特に500円前後です。
理由としては値下がり率を考えたときに損失額が少ないことと、株価が倍になることは少ないですが、この価格帯の銘柄はこれからが期待される成長株が多いので株価が100円、200円の値上がりが起こりやすいのが特徴です。
例えば、100円株価が上がれば、1万円利益ですね。これを200株買えば2万円の利益です。
この利幅を取れるようになれれば、自分は株で勝ててると自信が持てるでしょう。
余談ですが、株価が10倍になるかもしれないという「テンバガー株」はだいたい500円そこらの銘柄に眠っていることが多いです。
でも勝つ手法として「その10」で紹介したように、勝つまで手放さないという覚悟も同時に持つことが大事です。
小型株のリスクとは
最後に500円以下の株のリスクについてお話ししましょう。
これはどの企業でも言えますが、500円以下は新興株といってベンチャー系の企業の株が多いので倒産のリスクがあります。
倒産すれば、株価が500円だとしても0円になってしまいます。5万円の損失です。
でも大型株が500円値下がりすることの方が確率的には上です。
四季報などのデータにはちゃんと目を通し、キャッシュが回っているか、大きな赤字を出していないか、ざっとでも確認してから買うようにすれば倒産する銘柄をリスクは格段に下がりますのである程度の調査は怠らないようにしましょう。
また、値上がりだけでなく値下がりもよくします。値上がりはゆっくりですが、忘れた頃に50円ぐらい価格が跳ねたりするのが面白いところです。
その価格が跳ね上がる理由は「その7」「その9」を読んでいただければわかると思います。