最近ではネットやスマホで株取引ができるようになり誰でも株式市場に参戦できるようになりました。
そのハードルが下がった分、数万から10万円で始めても億万長者になれるかのような情報が出回っています。
しかし、実際に10万円で初めて上手く行く人は稀です。今回は初心者がいくらの元手で始めれば利益を出せるようになれるかをお教えします。
目次
10万円が最低必要だが少ない
大体の人が株取引を始めてみようと考えると10万円程度まず入れてみる方が多いのではないでしょうか。
前の記事でも述べましたが、株価は%で物事を考えていきます。
10万円の株を買って、1%上がると1000円ということになりますね。
株にかかわらず、投資の世界では年に5%儲かれば良い方だと言われています。
そう考えると、10万円の株だとうまくいけば年に5000円しか儲からないという計算になります。
前回までの記事で、初心者は500円程度の株を買い、100円上がるまで待つ方法を紹介しましたが、100円上がるまでに運が悪いと半年から1年以上かかってしますケースがあります。
そうすると、あまりの効率の悪さに損切りをして、他の株を買ってしまい、損切り貧乏になるか、もっと値動きの激しいFXに手を出して一晩で数万円失うなんて危ない道に踏み入れてしまう可能性があります。(自身の体験談)
元手が100万からが勝負
私は100万円からが勝負だと考えています。
なぜなら、仮に一つの銘柄を100株買って、思うように伸びなかったら、下がったところで買う「ナンピン」をしてみたり、他に良さそうな株を買ってみたりできるからです。
株を取引していくときに皆悩むのが、今まで上がっていたのに自分が買った瞬間から下がるという現象です。
これは「その3」でも書きましたが、買ったタイミングが上がりきったタイミングであったり、お金持ちが売るタイミングにまんまと引っかかったと言えます。
そこで損切りという選択肢もありますが、大幅に下がったところで買い増す「ナンピン」すれば自分の取得価格平均が下がるので気持ちがちょっと楽になるのです。
例えば、普段500円前後で推移していた株が急にどんどんと上がり続け、600円、700円と上がっていったとします。
一般的な人は、この株は1000円ぐらいに上がる株なのかもと700円超えたところで早めに買いたいと思うわけです。そこでどうしようか迷いながら見ていたら700円後半へ突入!乗り遅れたくない!という気持ちから780円で買うことになります。
しかし、自分の思いとは裏腹に800円に到達したところで一気に株価が600円ぐらいまで暴落するという事態が起きます。
皆さんもこんな経験ありますよね。。。1万8千円ぐらい損をするわけです。
しかし、損切りをしないという前提で取引をしていない人はどうなるかというと、一度600円まで一気に下がったらまだ下がるだろうということで待ち、550円ぐらいのところでナンピンします。
そうなると、780+550/2で平均665円になります。
皆さんはどう考えるでしょうか。550円が800円まで上がるのは難しいですが、665円までだったら上がる気がしませんか。800円は難しくても、700円にだったら数ヶ月待てば上がりそうな気がします。
買い増す余力を残しておくと、こうやって自分の心のハードルを下げることができるのです。
1銘柄買って終わりな資金力では、到底株式市場では戦えないということですね。
もちろん、30万とか50万円でも買い増すことはできますが、個人的には心の余裕が持ててくるのが100万円からというのが私の経験談です。
たまにYouTubeで10万円元手でいくら増やせるか!という企画がやられていますが、その人は経験豊富で他に何千万も資金があるからできるのであって、全財産が10万円の初心者がやっても再現はできないと考えられますのでご注意下さい。
どうやったら損を受け入れられ、心落ち着いて投資できるかがポイントです。
それは人によって違いますが、私は100万円を超えたところであったと記憶しています。