前回は下がった株を買うという手法を紹介しましたが、今回は「出来高」に注目する手法を紹介します。
出来高とは取引量を指します。要は何株1日に取引されたかを示します。その出来高が急に増えた株を探すのです。
その出来高が増える理由こそが、大金持ちたちの動向の形跡なのです。
目次
出来高が急増する=機関投資家が買っている
注目すべきなのは出来高や株価が急増急騰している株です。
例えば下のようなチャートです。
金額で見ると、普段は500円から700円で取引されているのが数ヶ月に1回1300円〜1500円に急騰しています。
さらに下の出来高のグラフを見ると急騰した日は通常の何倍もの取引量があることが分かります。
これは何を意味しているかというと、この出来高急増こそが機関投資家が何かを察知して大量に買い付けた足跡なのです。
一気に全力で買い付けをすると公正取引委員会から目をつけられるので何回かに分けて買い付けをしていることがわかります。
つまり、何かがあるということです。
お金持ちは仕入れる情報が一般の人よりも早いと言われています。
その人たちが動いている証拠がこのチャートに現れているのです。
このような不自然なチャートを見つけて株価が落ち着いた時に買うのも一つのテクニックと言われています。
お金持ちの動きを読むのも株で勝つための一つの手法と言えます。
たまにその急騰した株に個人投資家が群がり、さらに上げを作り出す状況もあります。
しかしこれらは企業の実態とは異なるので急騰した段階ですぐ売り逃げるのポイントです。
いい感じに上がった段階で機関投資家が一気に売りに出るので、ものすごい急落を生みます。
だいたいこの手法に引っかかった個人投資家が、売るタイミングを逃して急騰した株価で買った株が残るという悲しい状況が起きるるのです。
「急騰した株は買うな」と肝に銘じるようにしましょう。
買い方
急騰したら一旦寝かして株価が落ちるのを待ちましょう。
しかし、そのまま上がっていったら放っておきましょう。突如急落する可能性があるのでリスクが高すぎます。
急騰した後に元の価格帯に戻ったら、買い増すのがポイントです。
「いつか」ですが、急激に上がる可能性があります。
いい株だから上がるのではありません。
大金持ちが大量に買ったから株価が上がっただけなのです。
注意して投資しましょう。