皆さんの中には株価ニュースを見て疑問を覚える人も多いと思います。
というか、疑問を覚えなくてはなりません。
ある日に日経平均が1日で500円安とか大幅安になると、大恐慌の始まりだ!と各ニュースはこぞって報じるのを見たことありませんか。しかし、現実には次の日に500円の大幅高で株価が戻ることは少なくありません。
なぜそのようなことが起こるのでしょうか。
目次
株価ニュースは結果論
大前提として株価を予想することはできません。
しかし、ある程度予想をしないと株価のニュースを発信しているメディアは存在意義がありません。
不安を煽ることもニュースを売る以上必要なことなのです。だから株価が大きく下がれば、その会社の将来が不安視され株が売られたとか適当なことを報じるのです。
しかし、実際はどうでしょう。
値段が下がれば株は買われるのです。ある程度下がればまた買われて値が戻ります。
その証拠にストップ高まで高騰している株を見てみてください。
だいたい四季報では不安材料が書かれていたり、決算が赤字だったりします。
例を見る
上のホンダを見てみましょう。2020/3/17にコロナの影響を受け2,120円の安値をつけた後、3ヶ月後の6/8には3,093円まで上昇し、1年後の2021/6/4には3,644円とコロナショック後の最安値と比較して1,500円以上高値をつけています。
各ニュースメディアは、2020年3月の大幅値下がりから、今後数年に渡って世界恐慌並みのコロナ不況が始まると騒ぎ立てました。
さらに製造業はコロナ終息まで不況は戻らないと言われていたにも関わらず、1年後には株価がコロナ前を上回っています。
これが現実です。ホンダに限らず、コロナで倒産していなければ、ほぼこんな曲線を描いています。
ただし、この事実も結果論ではあります。つまりは株価は誰にも予想がつかないということが言いたいのです。
結局お金持ちが株価を決める
何度も言っていますが、世界の経済状況や現在の会社の業績だけが株価を決めるのではないという事です。
株価は売られれば買われるので、株価が下がれば上がるのです。
では2020年の3月はなぜ大暴落したのでしょう。つまり、誰が売ったのでしょうか。
答えはもう分かりますね。その株を大量に保有している機関投資家と呼ばれる大金持ちが株を一気に売ったから大暴落したのです。
ここで注意しなければならないのは、大金持ち達が大量に売ったことがきっかけで株価が下がったという事実です。つまり、その売った人は一番高値で売ったということになります。
実は、大金持ちは高値で売れて、その後の急角度の暴落を見て急いで売ったのは弱小個人投資家たちです。
つまり、損をしているのは個人投資家だけなのです。
さらに、大金持ちは自分が売ると株価が下がることを知っているので空売り(株が下がると利益を得る買い方)を仕掛けます。そうなると大暴落が加速度的に進み、精神的に不安定になった個人投資家に損切りをさせ、金を巻き上げながらさらに利益を積み重ねていくのです。
株式ニュースから未来を予測するのがバカバカしくなってきませんか。
この見方ができれば、株は将来の予測ではなくて下がったら買う。
それだけだと感じることができると思います。