映像業界用語は映像制作会社に入社するとすぐに耳に入ってくるでしょう。しかし先輩方はいつも使っていて当たり前すぎるので新入社員だろうが御構い無しに使ってきますので「えっ」てならないようにあらかじめ簡単なものを覚えておくと焦らずに済みます。
今回は撮影現場に行ったらとりあえず使う基礎的な用語をまとめてみました。
目次
ケータリング
ケータリングとは演者の楽屋やスタッフのベースに置いておく、ちょっとつまめるお菓子や飲み物のことです。
もちろんこのケータリングを事前に準備したり、並べてたりするのはプロダクションマネージャーやそのアシスタントの仕事です。
仕事の基礎中の基礎ですね。
「ケータリング」という言葉は映像業界で働いていなくても、テレビなどでなんとなく聞いて知っている人も多いかもしれません。
しかし、「ケータリング」にはそのほかにも撮影現場で「身の回りのお世話をする用品」にも使うことがあるので注意です。
例えば、紙コップ、割り箸、タオル、ホッカイロ、冷えピタなど、スタッフや演者、クライアントの世話をするために使う用品を指すこともありますので、「ケータリング」イコール「お菓子」と思うと失敗するので注意が必要です。
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入り(いり)時間
現場に何時にいなければならないかを指す場合、「何時入り(いり)」という言い方をします。
あなたが会社に到着して準備を始める時間ではありません。
何時に現場に到着して準備を始められるかを指します。
上手(かみて)、下手(しもて)
ステージの左右どちらかを示す時に「上手」「下手」という表現をします。
上の写真のようにステージを観客側から見たとき、「上手」は右側、「下手」は左側になります。
見る人の場所によって左右が異なるのでこの表現で統一しているのでしょう。
箱馬(はこうま)
映像の仕事に関わると箱馬さんとは切っては切れない縁となります。
踏み台にしてよし、座ってよし、何にでも使えます。
カメラマンや先輩PMから「箱馬取ってきて」なんてよく言われますのでこの形覚えておきましょう。
撮影用の大きいスタジオに行けばいくらでもあります。
ほそびき
細びきは、細いひものことを指します。
ロープのようなしっかりとしたものでもいいですし、ビニールテープのような細いものでも「ほそびき」と言います。
パンチ
「パンチ」といっても殴ることではありません。
フェルトのカーペットのようなものです。
だいたい黒を使うことが多いです。
「黒パンチ持ってきて」と言われたら、スタジオにある巻かれたカーペットを持っていきましょう。
大きいスタジオなら備品として置いてありますので持ってきて大丈夫です。
黒じめ
「黒じめ」はその名の通り「周りを黒く締める」というニュアンスでしょうか。
被写体やそのステージを際立たせるために、その周りを黒いペーパーや前に出てきた黒パンチを敷き詰めることで黒くする行為をいいます。
ダマ
ダマとは「撮影許可を得ていない場所でダマって撮影する」という意味です。
撮影をするときには人通りのない道であっても許可を得なければなりません。
しかし、撮影候補地が撮影日直前に決まり、指定の営業日前に許可申請が出せない場合があります。
警察署に道路許可申請を出すときには、撮影日の何営業日前に出さないといけないというルールがあり、警察署ごとに違います。
たまにその日数をうっかり忘れて許可を出し忘れる、また、出せなかったなんてもこともあります。
その時はあたかも許可を得ているかのようにその場所で撮影して、注意されたら引き下がるというようなことをするのです。
もちろん、やるかやらないかはプロデューサー判断であり、その責任はプロデューサーが負うことになります。制作は判断できない範疇になります。
絶対してはいけないことですが、することは無くは無いということは覚えておきましょう。