「佐久間宣行のずるい仕事術」これは映像業界で働く人が辛い時、仕事の意味、目的、夢が分からなくった時に読むにはちょうど良い本です。
映像業界は理不尽、時間の感覚が麻痺している、ずるい人が多い。仕事が辛くなった人はこのような感情で満ち溢れているかと思います。
いくら自分が強くなろうと思っても敵は絶対的すぎて自分なんて無力に感じるかと思います。
本冒頭の「はじめに」を読んだ瞬間に、それそれ!と心の中で共感してしまうでしょう。成功している人も自分と同じことを考えていて、それをどう乗り越えていったかが、この本には書いてあります。
映像業界は体力勝負。疲れで心が弱ってくるとどんどんとダメになっていってすぐに辞めてしまうでしょう。
新入社員が入れば、1年後には半分になってしまうような業界です。決して甘くはありません。
しかし、脱落者が多い業界だからこそ、幾つもの困難を乗り越えて残った先に絶大な力を手に入れることができるのも事実です。
映像業界は仕事ができるできないではありません。仕事ができない人もたくさんいます。
要は自分の中で楽しみを見つけて、それをやり続ける。やるためにはどうすれば良いか考えることが大切なのです。
今の自分の上司、プロデューサー以上はそのような感じで生きているはずです。
残り続ければプロデューサーになれます。脱落者が多いので、その人がやらざるを得ないからです。
この業界で楽しく、辞めずに仕事をしていくためにはどうすれば良いか、この本にはヒントがあります。
この佐久間さんだからできた、ということは大いにあります。もともとメンタルが強いということもあるかと思います。
でも何か一つでも共感できる点が見つかるかと思います。仕事をしていて似たような状況があったなと思い返すこともあるでしょう。あの時ああすればよかったと後悔することもあるかと思います。
私も思い返せば、掃除とかの面倒な雑用も、周りからの信頼を勝ち取るための一つの要素だったなと思いました。
ぜひ読んでみてください。