映像業界に新卒や中途で「未経験」として入社した人は多いです。
新卒の内定は半分以上、映像制作未経験者の一般的な学部の学生を採用します。いわゆるポテンシャル採用というやつです。
新卒の面接で多い学生からの質問は「入社までに何を勉強すると良いですか」という質問。
大体の面接官は「遊んどけ」と言います。なぜなら、入社したら休みは無く、深夜までの勤務は当たり前で自分の時間というものはほぼ取れなくなるからです。
今時そんな。。。とお思いかと思いますが、映像制作業はいろいろな残業時間をカウントしない制度を導入しているので現実はそんなものです。
とにかく、遊んどけ。なのですが、そんなわけにもいかない、納得できない方もいらっしゃると思いますので、ちょっと差がつく「勉強」を教えましょう。
目次
スマホで2分くらいの動画を2,3本撮影して編集する
まず、編集とはなんぞやというところを押さえておくと、映像制作へのアレルギーがなくなります。
まず使うソフトがAdobeの「プレミアプロ」です。
これを触ったことがあるかないかが、入社後のスタートダッシュを決定づけます。分からないと怖くて触れない、一見難しそうなものですので、まず体験版でも良いので触ってみましょう。
また、スマホの機能として、写真は多く使ったことがあると思いますが、動画はいかがでしょうか。
それを繋げたことはありますか。
おそらくないと思いますので、プレミアプロで繋げてみましょう。
やり方は簡単です。
- 動画をスマホからPCにコピーする
- プレミアプロを立ち上げる
- 「新規プロジェクト」を作成
- プロジェクトに動画を読み込ませる
- タイムラインにドラッグして動画を並べる
これだけです。
そして合間で無駄な部分をカットができれば、基本操作は大丈夫です。
さらに適当なフリーBGMをダウンロードして音声のところにドラッグすればBGMも付けられます。MVの完成です。
とりあえず、複数の動画をプレミアプロに読み込ませて、動画を並べるまでやってみてください。
そうすれば、未経験の周りの同期よりも3歩くらい前に出ています。
映画を見る
映像を作るなら、映像を見ることが最も勉強としては重要です。
カット構成や、アングル、展開など、人の真似から全ては始まります。
真似をしようにも、知らなければできません。
引き出しがなければできません。
第一線で活躍しているディレクターやプロデューサーは、その「引き出し」が多いから活躍できるのです。
勉強するなら映画はまずおすすめです。
映画は芸術性も求められる分野ですので、映画を見てその絵作りを学ぶのが良いかと思います。
ストーリー性が求められる、その他ミュージックビデオやTVドラマにも応用できますよ。
漫画を読む
漫画も勉強としては効果的です。
漫画は想像力の世界。無いものを絵で現実に作っているものですから、その絵やストーリーの創造力は学ぶべきものがあります。
最近では電子書籍が多く登場し、また、スマートフォンも大画面化しているので、ちょっとした合間に読めるのも良いですね。
入社した後も、楽しめますよ。
人事に相談して入社前にアルバイトしてみる
猫の手でも借りたい映像業界は、誰でも良いので日々人手を欲しています。
なので、人事部に入社前に撮影現場を見学したい、短期アルバイトをしてみたいと相談すれば働かせてくれる場合があります。
私が新卒で入ったときは、強制的に入社前、大学4年生の冬休みと春休みに働かされました。笑
1日でも撮影現場に行ってみると、いろいろな発見があるかと思います。
なんとあの有名なタレント、ミュージシャンがすぐそこに!という体験はありますが、多くはその過酷さを目の当たりにするかと思いますが、入社前に知っておくことも、体を慣らしておくという意味でもありかなとは思います。
最初は楽屋にお菓子やお弁当を並べたり、撮影機材を運んだりと、雑用しかやりません。
責任はない仕事を任されますので気軽に行きましょう。
旅行に行く
旅行に行くものおすすめです。
大きな理由は、入社後は忙しくてなかなか旅行に行けなくなること、そして、仕事が忙しく疲れ切って旅行に行くよりも寝たくなることが挙げられます。
特に友人とは予定が合わなくなるので、友人とのひと時を楽しむ、友情を深く刻んでおくということも大切かと思います。
入社後は友人たちの飲み会の1次会や2次会が終わった頃に仕事が終わるので、交友関係が希薄になりがちになります。
そのことを見越して、深い友情を形成しておくことが、一人ぼっちにならないためにも良いです。
入社後は撮影やロケハンでさまざまな場所へ行くことになりますが、仕事ではない楽しい旅行を学生最後に経験しておくもの良いかもしれません。
一つ勉強という点でアドバイスすると、友人たちとではなく、一人で海外旅行とか行っておくと、社会人で待ち受ける怖い人たちやストレスフルな生活に耐性ができ、一つ成長できるかなと思います。
皆さんの参考になれば幸いです。