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【実質残業代は無い】プロダクションマネージャーの年収とは?【裁量労働制というカラクリ】

一般的にプロダクションマネージャーは給料が安いと言われています。何故そう言われているかというと「働いている時間に対しての対価が少ない」という意味で使われることがほとんどです。その原因は「裁量労働制」、「みなし残業時間制」による合法的な残業代のもみ消しがあります。雇用契約を結んでいるので文句は言えません。

一つ一つの仕事は楽しいが、その労働に見合った年収がもらえないということで、会社を、仕事を恨んでこの業界を去って行く者も少なくありません。

今回はその現実を制度面からも紐解いていきましょう。

年収額は?

だいたいプロダクションマネージャーの年収は月に20万円の240万円から月に30万円の360万円が多いです。

CMとMVの制作会社では初任給は若干の差があり、

CMだと最近では最低賃金が上がったということもあり、23万から25万。

MVだと20万から23万円ぐらいでしょうか。

企業系の広告映像を多く扱う会社の方が給料は高い傾向にあります。

ボーナス・賞与が無い制作会社は多い

給料の低い原因の一つはボーナス、賞与がないことが挙げられます。

多くの会社が「年俸制」を取っています。

もちろん一部の大手制作会社はボーナスが出ることがあるのですが、映像制作会社は20人程度の小さいところも多いので、その場合の多くは「年俸制」つまりあらかじめ決まった年収額の割る12の額が毎月の給与として支給されます。

ボーナスが無い分、月額が多くなるのでは?という期待はあるのですが、年俸制を取っている企業ほど月額も少ない印象はあります。

裁量労働制・みなし残業労働制による残業代の抑制

残業代が出ないというのはどういう事でしょうか。

規定の募集要項に規定の労働時間が書いてあって、それを超えた時間働いているのに残業代がつかないとは!

それは「裁量労働制」や「みなし残業労働制」をほぼ全ての映像制作会社が採用していて、雇用契約に盛り込んでいるからです。

簡単に説明すると、例えば所定労働時間8時間、みなし残業60時間の会社の場合、

「裁量労働制」は「仕事をどう進めるかはあなたの裁量にお任せするので何時に来て仕事をして、何時に帰っても良いですよ。一度出勤したら所定労働時間8時間プラス1時間の残業を自動的につけて9時間働いたことにしますね。」

「みなし残業労働制」とは「実際は働いてなくても月に60時間残業したことにして、その残業代を給料の中に含んでおきましたからね。ないとは思いますけど、月に60時間超えたらプラスで残業代を払います。」

という制度です。

つまり、1時間で退勤しても8時間働いたことになるし、1時間残業したことになります。

なんか嬉しい響きがしますね。

しかし、みなし残業があるので、平日毎日出勤しても月に20数時間程度の残業しかつきません。20時間程度ですとみなし残業の範囲内ですのでプラスで残業代は出ない制度なのです。

みなし残業制を取り入れている会社は、一見月額25万円と新卒でも高めの月給に見えますが、実は基本給は18万くらいで、ほぼ残業代で25万円になっているというカラクリが実はあります。

休日出勤して振替休日を取らないとその時間は残業時間となる場合もありますのでうまく制度を理解して使いこなしましょう。

でも若いうちはそんなところまで見ませんから、企業側は上手いことやっているのです。

ボーナスはなくてもインセンティブ(歩合制)がある

映像業界はボーナスを取り入れている企業は少ないですが、インセンティブ制度を取り入れている会社は多くあります。

つまり利益を残せば残すほどプラスでお金がもらえるという制度です。

これは入社数年のアシスタントにはつかないことが多いのですが、プロダクションマネージャーやプロデューサーには各案件で規定以上の利益率を出した作品の数%がインセンティブとしてもらえます。

なので実は案件を多く抱えるほど有利となります。

残念なことに利益の取れない仕事ばっかり持ってくるプロデューサーの下につくと、このインセンティブが貰えずに疲れるだけということもありますので、プロダクションマネージャーの時は運も影響します。

ボーナスが出なくても、このインセンティブでかなり潤いが出る場合もありますので頑張りましょう。

映像制作は時間がかかるので致し方ない制度

企業側を擁護するつもりはありませんが、映像制作にはとても時間がかかることも事実です。

やはり「待ち時間」も多いのが特徴です。

例えば、データの取り込み時間を待つだけの仕事、クライアントやスタッフからの連絡待ち、出演者の準備待ち、深夜の打ち合わせまでの待ち等、自分の力だけではなんとも行かない無駄な時間も多くあります。

長時間労働ゆえに勤務時間中に私的な時間も含まれる傾向にあります。

中には夜遅くまで仕事があってその中でご飯を食べに行く時間とか、編集や準備に行き詰って、気が散って携帯を見てる時間とか、会社側がどうしても残業代を払いたくない事態も多く起こりうるのが映像業界です。

映像業界には本当にだらしない人も多く生き残っているので、というか他では生きていけない人も多く存在するのでルーズな人のためにお金はなるべく払いたくないのが現状です。

やはり段取りをきちんとして早く帰る。というのが自分の時給を上げて、実質の給料を上げる方法なのだと思います。

皆さんの参考になれば幸いです。

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