プロダクションマネージャー(PM)の離職率は高い。しかし、続けられている人も少なからずいることも事実です。
仕事の中に楽しみを見つけることは仕事を続ける上で重要な儀式となってきます。
さて、PMという一般的にはきつい仕事と言われる中、なぜ彼ら彼女らはこの仕事を続けられているのかを紐解いていきましょう。
目次
ビッグプロジェクトを仕切った経験
やはり、高予算、高ストレス案件を乗り切った、仕切った経験は何にも代えがたい経験となります。
予算が高い案件ともなれば、クライアントも超有名企業や誰もが知っているビッグアーティストとなります。
つまり失敗の許されないストレスが加わります。
実を言うと、低予算案件はやることが限られてくる分求められるハードルも低いので自分の裁量で進めやすいという利点があります。
逆に、高予算案件ではクライアント側の意見が強いため自分でコントロールできる範囲が限られてきます。
そうなればその関係者への「ケア」も重要になってくるわけです。撮影の進行だけでなくそのあたりも気にしなければならないので、かなり神経をすり減らすことになります。
その全方位に気を配り、また、海外撮影案件では時差やカルチャーギャップとの闘いもあり、紆余曲折あっても全員が無事に生きて帰るなんて経験をした日にはもう自分が無敵のような感覚がしてきます。
大型案件をこなすとそれだけで燃え尽きて辞めてしまう人も少なからずいるものですが、多少の失敗があってもなんとか終わらせるある種の成功体験を味わうと一気にプロデューサーへの階段を駆け上がっていける気がしてくるものです。
有名芸能人と一緒に仕事する
CMやMV等の広告業界のPMをやっていると出演者の芸能人と接することも多くなってきます。そんな中自分が長年ファンだった人と一緒に仕事をすることはまああることです。
有名人でも自分があまり気にしていなかった人であると「仕事」としてなんとなくできてしまうものですが、注目していた人と同じ空間にいることができるととても不思議な感覚がします。
いわゆるミーハーというやつですね。
そんな体験は他の仕事ではあり得ません。確実にモチベーション、やりがいとなるでしょう。
バズる
まさか、、、こんな映像がバスるとは。。。
なんてことがあるのがあるものです。
いつも通りに仕事したはずなのに、YouTubeでえげつない再生回数に伸びていることがあります。
企画段階では想像できない世界が待っていることも映像の世界の面白いところです。
全ては視聴者が判断することなのです。制作側はなかなか読めないものです。
大人数のエキストラを仕切る
これは入社年数の若い社員で言う人が多いのですが、大人数を自分一人で動かすことが自信につながるようです。
映像では主役の他に、エキストラというお金で雇った群衆を使うことがあります。
群衆といっても、一人一人は別の人間です。声をかけてもなかなか思うように動かなかったりしますし、撮影現場に連れて行くだけでも一苦労です。
そんな中、大声を張って仕切る、人を動かした経験はPM若手時代の大きな財産となる経験、やりがいとなるのです。
お金と時間はないけどやりがいはある
プロダクションマネージャーは一般的に薄給で帰れない仕事ではあります。
でも何もないかと言われればそうではありません。
普通の企業に勤めている人では味わえない経験ができます。
テレビの中で見てきたものが目の前にあるのです。
しかし、それも見慣れて辛いだけになるのも事実。最後は楽しめるか、好きかというモチベーションの世界になってきます。
新たに映像業界に挑戦する方には辛いだけではない職種だと伝えたいです。上に挙げた以外にも楽しみ方は人それぞれ。自分で見つけていってください。
皆さんの参考になれば幸いです。