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【ポイントは「質と金」のバランス】プロダクションマネージャー職の志望動機・志望理由を意味から考える

映像業界で就活するならプロダクションマネージャー職は必ず受験するはずです。学生の立場、別業界からの転職の場合、何が求められているか分からずに漠然と「良い映像を作りたい」という話に持っていきがちです。ここでは企業側が就活生に求めている「志望動機」を企業側の立場から考えてみようと思います。

ダメな例

毎年多くの学生がプロダクションマネージャー職に応募してきます。

しかし、その内9割の学生がやってしまう志望動機があります。

それは「良い映像、人々に感動を与える映像を作りたい。」という漠然としたものです。


↓よくある例

私は映画やCMなど映像を見ること好きで、幼少期から映像に影響を受けて育ちました。私は貴社のプロダクションマネージャーとなってより多くの人に影響を、感動を与えられる映像を作りたいと思い貴社を志望しました。


良い映像って何でしょう。

感動する映像って何でしょう。

残念ながら、プロダクションマネージャーでは、少なくとも一般的なプロダクションマネージャーのままでは映像を企画することはできません。

つまり、プロダクションマネージャー職を「理解していない」ことになります。

企画を考えるのはディレクターの仕事です。

プロダクションマネージャーができることは例えば、ロケ地とか、小道具とか撮影自体のクオリティーを管理することができますが、映像の設定、構成、台本をコントロールすることはできません。

まずどの立場で「良い映像を作るのか」を明確にする必要があります。

プロダクションマネージャー職を理解する

職の理解がなければ「企業が求める志望動機」は書けません。

大前提として、プロダクションマネージャーは映像制作を最初から最後まで滞りなく進める「進行管理」、場所や機材などを「手配する」ことが求められ、さらに「利益を残す」ことが求められています。

さらに一歩深く考えてみましょう

企業側から見ると、以下のように学生とは逆から物を見ることになります。

「利益を残す」ために、より「安い」場所や機材などを「手配する」ことが求められ、映像制作を最初から最後まで滞りなく進める「進行管理」をする仕事がプロダクションマネージャーという仕事です。

入社するとこの「利益」をうるさく言われるのが現実です。

映像制作は「ビジネス」でやっています。サークル活動ではありません。

必ずしも良いものが評価される世界ではありません。

人々を感動させても利益が100円であれば何の価値もありません。そんな額の利益ではあなたの給料分も残せていませんね。結果ただ疲れただけです。

プロダクションマネージャの目標はプロデューサー

プロダクションマネージャーとして必ず就職したいのであれば、目標は「プロデューサー」になることと言い張りましょう。

なぜか。

制作会社側はそれを求めているからです。

プロデューサーは営業とほぼ同じです。

だからプロダクションマネージャーを志望する学生にはプロデューサーとなって、将来的に会社の売り上げに貢献してくれる人材を採用したいと思っているから採用活動をしているのです。

間違っても、映画監督になりたいとか言わないようにお願いします。

映画はお金と労力が半端ないので、門前払いです。

利益が残せる人になる!アピール

何度も言いますが、映像制作業は自らが楽しむためにあるわけではありません。

映像を作って満足ではなく、結果、会社に利益を残すことで自分も会社もハッピーになるという図式があることを忘れないでください。

この意識がないといつまでたっても年収は300万円そこらでキャリア終了です。

映像制作会社は「年俸制」を取っている会社が多く、ボーナスが無い企業がほとんどです。さらに「みなし残業」を取っているので残業代はつかないと思った方が良いでしょう。

そのような現実も踏まえ「私を採用すれば、会社に利益をもたらせます、将来的にプロデューサーとなり、大きな案件を獲得し会社の売り上げに貢献します!」と言い張る必要があります。

この3つの要素を入れよう!

以上を踏まえ志望動機を考えると以下の3点が必要になることが分かります。

  • 映像が好き
  • 将来はプロデューサーになる
  • 利益とクオリディーのバランスを考え、より多くのお金を残す

「映像が好き」

大前提すぎて書くまでも無い事ですので今回は割愛しました。それぞれの映像を好きな思いを簡潔に書くと良いと思います。

プロダクションマネージャーは体力的にきつい仕事でもありますから最後は好きかどうかの勝負になります。

将来の目標「プロデューサー」

「プロデューサーになる」という夢を書きましょう。将来の目標は面接でも必ず聞かれます。どういうプロデューサーになりたいかはそれぞれ考えましょう。

もちろん、売上を上げるのが目標です。

利益とクオリティーのバランス

学生気分のライバルと大きく差をつけるのはこの部分です。

映像はお金をかければかけるだけ良いものは作れます。しかし、限られた予算というものがあります。

良い映像だけが正義であれば会社は損害を被ることになるのです。

あなたが、1万円でも安いロケ地を見つけてくればそれだけ会社に利益が残ります。他をグレードアップすることもできるでしょう。

もっと言えば、利益率をより高めるとあなたの存在価値が揺るぎないものになり、給料として還元され、プロデューサーへの昇進も早くなります。


今回は志望動機の例を書くことは避けたいと思います。皆が同じような志望動機になってしまうからです。

しかし、上の3つのポイントを押さえれば自然といい感じの字数になるはずです。

是非参考にしてみてください。

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