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映像制作会社から見る「動画」と「映像」の違い

「動画」と「映像」の違いとは何でしょう。

近年では「映像」という言葉より「動画」という言葉の方をよく使います。友人同士の会話でも「あの映像面白いよね」というよりは「あの動画面白いよね」という表現をすることが多いです。

今回は映像制作会社からの視点から見た「動画制作」と「映像制作」の違いを解説していきましょう。

「映像」はより大規模で「動画」は小規模な現場イメージ

映像制作会社で勤務していると、「動画」を下に見る傾向にあります。

映像制作とはより多くの人を巻き込んで、より壮大な撮影をしているイメージです。

一方で、動画という言葉は「YouTube」動画のイメージです。

カメラの前でただ話しているだけの映像も多く、質が高くない印象なのです。

映像制作はプロの仕事、動画制作はアマチュアでもできる仕事という感じでしょうか。映像制作会社社員はちょっとプライドを持っているようです。

映像は「こだわる」

「映像を作る」には、ディレクターが企画演出し、撮影するにもカメラマンがアングルをちゃんと切って、照明も専門のライトマンがセッティングして、こだわって撮影します。

編集もエディターが行い、オフライン編集からオンライン編集まで行います。

完成するまでに、工程が多く企画から完パケまでに多くの時間を要します。

動画は「手軽で速報性」

一方で「動画を作る」には、一人がディレクターとカメラマンを兼任し、さらに編集まで行うイメージでしょうか。

特に照明は当てなかったり、もしくはアマゾンで売っているような手軽なライトをただ当てるだけだったりとかなり簡素な撮影現場となります。

編集も色の調整などせず、ただ素材を繋ぐだけのように、より簡単な編集しかしないイメージでしょうか。

よりスピーディーに公開することができるのが長所です。

「映像」と「動画」の垣根が曖昧になってきた

皆さんはどうやって映像を観ているでしょうか。

昔はテレビか映画館で観ることが多かったと思います。

近年はスマートフォンの台頭により、映像の視聴方法がより小型なモニターへと変化しています。

一昔前はテレビも大型化し、より大きな画面で、より綺麗な画質で観たいという需要がありました。

しかし、今はどうでしょうか。スマートフォンの画面やノートパソコンの画面で映画も観れる時代になりました。

YouTubeの小さい画面で十分楽しめるという印象です。

そんな時代だからこそ、画質や細部の美しさというポイントはほとんど意味をなさなくなってきています。

より手軽さで数を生産するということが正義となりつつあるのです。

よって、映画も、何千万円かけて作った番組、CMやMVも「動画」というくくりになってきているような気がします。

スマートフォンで観る映像は「動画」なのか「映像」なのかどちらでも良いというのが一般的な意見なのではないでしょうか。

さらに映像制作業はより効率化が求められ、予算が減ってきています。このままではより「動画」への道へと進んでいくでしょう。

より人員を減らしてミニマムな映像作りに進んでいくのです。

あと数十年したら全て「動画」になってしまうかもしれませんね。

あなたはそれでも「映像」を作りますか?

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