映像制作会社の採用試験を受ける者にとってディレクター職は憧れです。採用人数は1,2人という狭き門。実際はどのような人が合格してるのでしょうか。
今回は、採用で重視していることランキングという形式で、採用現場の本音から採用基準を見ていきましょう。
目次
採用基準第3位 映像制作した経験があるか
まずは「映像を作ったことがあるか」は重要なポイントです。
さらにいうと学生の一般レベルを超えたレベルの映像を作れるかが重要です。
特に学生はポテンシャル採用をしてくれるのではないかと未経験で応募してくる人も少なくありません。
エントリーシートと一緒に提出された映像作品を観ると、学生時代の友人との思い出みたいな映像を送ってくる人もいます。
例えば広告代理店のクリエイティブ職はそんなこともあると聞きますが、映像制作会社のディレクター職は全くのゼロから育てるつもりはありません。
ある程度「やっている」人を求めています。
そして学生のうちにある程度のレベルまで映像を作れる人は想像以上にいますので、未経験者は全く選考に引っかかることはありません。
できれば人を巻き込んで制作した経験があることを求めています。
採用基準第2位 才能
もちろんディレクターというクリエイティブな職種ですから「才能」は重要です。
才能というとなかなか言葉では言いようがありませんが、見たことあるようで見たことない作品であったり、「独特な世界観」を持っている人がこの段階での少し人よりも抜き出ている部分ではないでしょうか。
数多くの作品が送られてきますから、その上で審査員の記憶に、心に残る作品である必要があります。
採用基準第1位 コミュニケーション能力
第1位はコミュニケーション能力ですが、学生からはがっかりされそうな回答かと思います。
さらにいうとありきたりで面白くない回答かもしれません。
でも人々が集まって働く企業である以上、詰まる所これ以上の採用基準はありません。
やはり才能が溢れすぎて、まともに人と話せない人は存在しますし、人の意見を聞けないずっと一人で話し続ける人もいます。
そうなると周りの人が疲れてくるのです。
最後に「誰と働きたいか」という議論になります。
正直なところ、とんがった才能をお持ちでも、人の目を見て話せない人よりも、才能はまあまあでも一通り映像制作はしたことあって、気軽に話せそうな人明るい人なら後者を採用します。
ちょっと残酷ですが、企業の本音はそんな感じです。
作品の制作を牽引していくのはプロデューサーやプロダクションマネージャーであることが多いですが、ディレクターはクリエイティブのクオリティーを管理する立場です。
つまり、コミュニケーションの達人で人々に愛されなければ良い作品はできないのです。
皆さんの参考になれば幸いです。