就活の時に「ディレクター」と「プロデューサー」の違いが気になりますよね。どちらを目指すかは人生の重要な選択肢となります。ここではCMやMVをはじめとする映像業界のプロデューサーとディレクターの役割の違いを解説していきます。
目次
プロデューサーとは「営業」とほぼ同義
プロデューサーは別名「営業」と呼ばれる職種と似ています。
大規模な映像制作会社は別ですが、30人以下の比較的小規模な映像制作会社は「営業」という職種名がない場合が多いです。
ではどの職種が仕事を獲得、窓口になるかというと「プロデューサー」ということになります。
プロデューサーが、CMなら広告代理店、ミュージックビデオならレーベル等のクライアントに営業をかけることによって、仕事を獲得していきます。
そして獲得した仕事から利益を生むためにコスト管理をして目標の利益率を確保するために奮闘します。
簡単に言えば、映像を受注から納品まで統括し、仕事からお金(利益)を生み出す責任者ということになります。
ディレクターとは「演出」に専念する人
ディレクターは皆さんの想像する通りの職種となります。
CMやMVの企画を考え、撮影現場では撮影された映像の良し悪しを判断し、編集では撮影された素材をカッコよく編集するのが仕事です。
前準備ではプロダクションマネージャーやプロデューサーから提案されたロケ地や美術などを選定します。
撮影当日にはカメラマンが撮影した映像をチェックしてカットごとに判断します。
編集ではオフライン編集を自分でやることもありますが、予算があれば「オフラインエディター」にやってもらうことがあります。オンライン編集ではクライアントの要望通りに納品するためにさらに修正を指示します。
しかし、広告業界のディレクターと言ってもCMとMVでは演出する幅が異なる場合があるので、また今度詳しい違いを解説していきましょう。
現代のプロデューサーは演出もする
プロデューサーの役割とは予算の管理というお話をしました。
予算の管理をするためにやらなくてはならない仕事があります。
それが「演出の管理」です。
考えてみればわかりますが、予算100万円の案件なのにアメリカで海外撮影したいと言っても「無理」だということは素人でもわかることです。スタッフの旅費だけで全部使ってしまいます。
企画だけで予算オーバー!なんてことが起こらない為に、プロデューサーは受注時に演出の大枠を決めることがほとんどです。
予算に応じて、撮影場所は関東近郊のどの辺で、スタッフは何人で撮影するか等、経験から予算の枠にはめていきます。
この枠でできる企画をディレクターに依頼するのです。
つまり、予算が潤沢にない限り、企画の方向性はプロデューサーが決めることが圧倒的に多くなります。
演出をするのはディレクターだけではないことを知っていると、職種の選択肢が広がりますよ!
皆さんの参考になれば幸いです。