OBOG訪問は一般的に就活に有利と言われています。
私が8年ほど人材採用に携わった経験からすると、企業側が学生を受け入れる目的は、内定候補者を探したいという思惑半分、会社の宣伝半分であると考えられます。
やり方を間違えると、学生によっては宝の持ち腐れ。
今回は「失敗しないOB訪問」をするためには、何に気をつけて質問、訪問をするべきかをお話ししましょう。
目次
OB訪問は就活に有利か?
まず皆さん気になる所が内定を取りやすくなるか?という点だと思います。
結論からいうと「ない事は無い」です。結局、学生の能力次第の話です。
高学歴で、学生のうちから何らかの活動で結果を残していたのであれば内定候補者リストに上がりますが、普通であれば特に評価はありません。
例えば、私は映像業界にいたので、OB訪問にきた学生時代がすでに映像を作っていれば評価が高いですが、まだ何もやっていなくて興味本位で映像業界を見にきたのであれば、そこでその学生を評価をすることはありません。
少し話して「普通の学生」であると判断すれば、そこから企業の宣伝や、業界の啓蒙活動に切り替わります。
学生側のOB・OG訪問をする目的
1.どんな大人が働いているかを見る
ノリが合うか。これは会ってみなければわかりません。
私服勤務の場合は汚い格好している人がいるかチェックが必要です。
2.オフィスを見る
会社がキレイかは重要なポイントです。
共有部分にものが散らかっている会社はだいたいそこで働いている人の質も悪いです。
正直なところ、小規模で、清掃員が入っていないような会社は、本当にルーズであればお客さんが来ようと片付けません。
3.業界特有の雰囲気を聴く、肌で感じる
業界によって言葉遣いが異なるぐらい、業界ごとに働いている人の質も異なります。
落ち着いて話すのが普通のところもあれば、ヘラヘラ笑いながら話すのが普通のところもあります。
合う合わないがありますので、そこは実際に行って見極めることが重要です。
4.面接本番での回答に備える
これが一番重要なポイントです!
実際に社員には会社案内には載らないポイントを聞きましょう。
それを踏まえて「志望理由」やその会社に入った後のキャリアプラン、つまり「目標」を考えるのです。
「志望理由」「目標」この二つは必ず聞かれますので最低限質問してください。
訪問はどんな形式で行うのか?
大概のOB訪問は会議室で面談形式で行うことが一般的です。
学生に対して、社員が2,3人出席。最初に出席した社員の今やっている仕事の話や、企業説明を30分間ぐらいやってから、質疑応答タイムという流れが多いと思います。
数十人の小規模な会社であれば、いきなり「質問はありますか?」と質疑応答タイムが始まる場合があるので何個か質問は考えてから行きましょう。
効果的な質問リストとその意味
1.志望理由(共感ポイント探し)
なぜその会社を選んだのか聞きましょう!
ただ聞いて終わりではなくて、会社のどこに「共感」して入社したのかが重要ポイントです。
面接官は辛い時でも辞めずに耐えられるポイントは「会社が好きか」だと思っています。何があるから会社にまだいる、のかを聞いてみましょう。
2.キャリアプラン(何年で昇格するのか)
面接で必ず聞かれる「キャリアプラン」のネタをここで作ります。
一番手っ取り早いのが、「何年で主任、課長、部長のような役職になれるか」を聞いてみましょう。
「何年で」というのがポイントです。
面接ではその「一般的な年数よりも早く昇格します」と言ってやればやる気がある学生に見えるでしょう。
3.売り上げ額(具体的な数値)
おじさんは数字が好きです。具体的な数字にグッときます。
おそらくOB訪問に出席する社員は優秀な社員であることが多いです。選ばれた人です。
営業をやっている人に質問するなら、その人がどれぐらいの売り上げをあげているか確認しましょう。一般的な社員の売り上げ平均はいくらなのか確認しましょう。
そして、何年でその売り上げまで到達できるようになったのか質問しましょう。
面接ではその数値を目標として掲げて、自分はそれを超えますと言ってあげればかなり面接官は喜びます。
この質問は必ずしましょう。
全ては面接でのネタ作りのためである
学生のうちから活動熱心で優秀な成績を残している方は、OB・OG訪問に行くこと自体が就活に有利に使えますが、多くの一般的な学生はそうではありません。
ただ訪問しても意味はありません。訪問しても座っているだけで質問をしない学生なんて山ほどいます。
そんな学生が多い中、意識して使うことで、大量の学生の中で一歩前に出れるのが実は「OB・OG訪問」ということになるわけです。
皆さんも3つの質問は必ずして他の学生と差をつけましょう!
皆さんの参考になれば嬉しいです。