面接で「5年後、10年後にどうなりたいですか」という質問の回答に困った経験はありませんか?正直、10年後なんて分からないという就活生がほとんどではないでしょう。
多くの学生が悩むこの質問に対する回答の作り方を、企業側目線で今回考えていきます。
目次
企業側の本音

企業側の意図としては、
10年後以降もずっと働いて欲しいので、そのための目標を設定して欲しい!
というのが本音。
つまり、辞めないために目標を持って仕事をして欲しいということが一つ。
もう一つが企業研究をしているかを見ています。
現在自社がどのような事業をしていて、どのような事業展開をしているか。そこに未来を感じるか。会社を成長させるためにあなたならどう仕事をしますか。
これらのことを頭で考えられているかを見られているのです。
回答の作り方

これらを踏まえてどう答えるか。
先に正解を与えると、回答は具体的に、さらに数字を出すとより良いということが言えます。
大人はざっくりとした、抽象的な答えがあまり好きではありません。
学生のよくある回答を例に挙げると
- 御社の商品を通して世の中を明るくしたいです。
- 素晴らしいものづくりをしたいです。
- クライアントや消費者の心に残るような仕事をしたいです。
など。
特に学生は世の中を明るくする、元気を与える、素晴らしい、心に残る等、抽象的で綺麗な言葉を使いがちです。
「働くとは」ということをまだ実感していないのでしょうがありません。
しかし、面接官である大人たちは「どうやって?」という疑問が浮かびます。
それに対して、大体の就活生は「私が仕事をすることによって」と答えるので、何も伝わりません。
会社は利益を生み出すことを考える場所

「社会貢献」を全面に出す就活生が多くいますが、社員として働く以上、ボランティアではありません。
最近の学生はお金にあまり触れたくない傾向があるのか、お金に対してあまり関心がないのか。ビジネス的な回答をする学生が少ないように思えます。
あなたが入社したいと思っている企業は以下のような姿勢で経営、ビジネスしていることを忘れてはならなりません。
- 企業は、特に株式会社は株主のために売り上げを上げ、利益を出すことが至上命題。
- 非営利団体でない限り、お金を稼ぐことは避けては通れない。
- また現状に満足している企業はなく、売り上げを上げて成長したいと思っている。
つまり、あなたの未来に対する質問は、私が入社することで、会社が成長、売り上げが上がりますよというアピールの場であることを意識しましょう。
それをより「具体的」に、可能ならば「数字」に落とし込んで回答するのです。
以上を踏まえて考えてみましょう。
回答に入れるべき要素

集める素材はいくつかあります。
- 会社が注力している事業
- 会社が伸ばしたいと考えている事業
- あなたの考える事業展開
- 会社の売上
- 先輩社員の営業成績はどのくらいか(企業訪問が可能であれば)
以上の素材を駆使して、あなたの頭で考えてみましょう。
未来を考える

5年後、10年後のあなたの姿は、未来の会社の姿でもあります。
もちろん夢を語っても良いです。だが夢2割、ビジネス8割で話したほうが大人には好印象。
売上はどのくらいに伸びているだろうか。
あなたの営業成績、地位はどのポジションにいたいのか。
入社したい会社の技術を応用して何ができるだろうか。
5年後も入社当時とずっと同じことはしていないはずです。
企業研究で未来を想像してみましょう。
皆さんの参考になれば嬉しいです。